借金の肩代わり

夜逃げは損だらけ、夜逃げする良い賢いこの方法

これって本当に僕が返さなきゃいけないの?

親が自営で部品加工の工場をしています。

自分が子供のころは自動車工場から大きな仕事が毎月のように入ってきて、そこの自動車メーカーの一番高い車を乗っているような羽振りのよさでした。

自分は別の道を歩むことになりましたが、親から会社の借入金で保証人が要るから頼むと言われました。ちょっと抵抗はありましたが、資金繰りが危なくなり緊急融資が必要なためやむを得ないと頼まれればいやだとは言えません。工場も売却し、知り合いの工場内で細々と仕事をしている状態になったのです。

しかし、父の必死の努力もむなしく会社は倒産しました。メーカーの海外進出で一緒に海外へ進出してほしいといわれたのを断ったため仕事がなくなったのです。

保証人になった私は、当然債権者からの取り立ての嵐を受けることになるでしょう。とはいえ、億単位の債務を一介のサラリーマンが払えるはずはありません。とりあえず実家を出て夜逃げ同然で勤務先近くのアパートに入居しました。

とはいえ、いくらなんでもこんな借金払えませんし、こんな事態になるとは想像もしませんでした。保証人になったのも「緊急融資」であり、銀行の人もそう言ったはずです。釈然としない私は、通勤途中に大々的に債務相談の広告を出している法律事務所の門をたたきました。

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弁護士の冷たい回答と対策

弁護士に相談をする前に自分が債務保証した際の書類を持ってきてほしいといわれました。自宅にそっと戻り、事務所から書類をコピーしてきました。父と母の顔は見ませんでしたが、どこに行ってしまったのでしょうか。

それを持って弁護士事務所に再度行ったところ、弁護士からは「銀行があなたに返済しろと言われたら拒む理由はない」と言われました。連帯債務という債務保証をしているため、債権者たる銀行は誰に対して返済要求をしてもいいことになっているようです。

しかし、それでは人生破滅です。どうすればいいかと聞いたところ「自己破産です」と言われました。ちょっと目の前が真っ暗になりましたが、弁護士からお父さんもお母さんも自己破産の準備をしているのではないかと言われました。

噂に聞いた程度の自己破産が一気に身近なものになってしまいました。

父と母の対応

何度も自宅に電話をしても連絡がつかないので、姉経由でやっと母と話ができました。会社事務所に一度戻って借入金の書類をコピーして弁護士に相談したところ自己破産を勧められたと言ったところ、母も自己破産を準備しているが自分の行き先がわからなくてどうしようものかと困っていたとのことでした。

とりあえず姉の家で相談することにし、父と母と自分で先日の法律事務所に向かいました。弁護士からは、一刻を争うから早く自己破産を始めましょうと言われました。

弁護士の対応は電光石火と言っていいものでした。すぐに会社と父・母・自分の破産申出をして、債権者からの督促をシャットアウトしました。とりあえず三人そろって久しぶりに自宅へ戻りましたが、自宅前には父を誹謗中傷する張り紙が何枚も貼り出されていました。

それらを破り捨てましたが、従業員がくると面倒なことになるからと、自宅から最低限の荷物を持って自分のアパートに三人で帰りました。

自己破産の手続はあっけなく終わった

弁護士によると、自己破産開始とともに債権者の取り立てはストップするが、従業員未払賃金の支払は必要だと言われました。弁護士によると未払い賃金立て替え制度という制度があり、これを使うことでとりあえず従業員の最後の給料を支払うことができるとのことでした。

父が手続きに必要な書類を会社事務所から持ち出す必要があると言ったのですが、弁護士が「何があるかわからないから」と同行してくれることになりました。一応不測の事態に備えて私も同行しましたが、と事務所には誰もおらず給与台帳など一式を持ち出すことができました。

自己破産の手続とはいえ、実際の手続は弁護士にすべて任せることになります。一度だけ裁判所に弁護士と私たち3人で出かけ、裁判官と面接をしました。もっとも、面接とはいえ5分程度の形式的なものであっけないものでした。

次に何か手続があるのだろうと弁護士に「次はどこに行けばいいですか?」と聞いたところ「これで終わりです」と言われてびっくりしました。

破産免責がされてゼロからの出発

弁護士事務所に最初に相談をしてから半年以上経ちました。

裁判所に一度行っただけで、それ以降は弁護士に会うこともありません。郵便物は法律事務所にすべて転送されますから、それを取りに行くのでたまに法律事務所に顔を出します。

そんなある日、久しぶりに弁護士から電話があり破産免責が確定したから事務所に来てほしいと言われました。事務所に行くと官報のコピーがあり、会社と私たち3人の名前が出ていました。

「破産廃止」と出ていたので意味を聞いたところ、お金がないので債務を一銭も返済できないということですと言われました。自分は働いているのですが、まだ給料が少ないので返済能力があるとは見なされないのだと言われました。

長い道のりでしたが、これで何とか生活ができそうです。父も再就職先を決めてサラリーマンとして再出発です。今のアパートに3人住むのは無理があるので、アパートを探そうとしたのですが、不動産屋で自己破産の話をしたところ最初の1軒目は保証会社の審査が通らないから駄目だと断られました。

でも、二件目の不動産屋は事情を話したところ、兄弟などでなってくれる人はいないかと聞かれました。結局姉に保証人になってもらうよう頼み、何とか新生活が始まりました。

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